おなべのふたをとったら、ゆげゆげ〜。
あっちでも、こっちでもゆげゆげ〜。
さいとうしのぶさんが描くと、ゆげも楽しい。
ゆげにもそれぞれ表情があって、ニヤニヤしてたり、ふくれてプンプンしていたり。
ゆげがあるところにはできたての美味しいモノがあって、人がいる。
ゆげがあるところに人は引き寄せられ、ホッと心を緩ませている。
私たちって、けっこう朝から夜まで、ゆげのある生活をしていることに気がつきます。
こうしてみると、ゆげがある日常っていいですね。
あ、受験生の頭からもキリッとしたゆげが! きっと出てるのでしょうね〜。
今度ゆげを見たら「ゆげゆげ〜」と言ってしまいそう。
読み聞かせの時は、自然とみんなが声に出すでしょう。それも一緒に楽しんで。小さいお子さんから小学校低学年くらいまでにおすすめです。
ページをめくるごとに体がホカホカ温かくなってくる絵本です。
(山田裕子 小学校司書)
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