おなべのふたをとったら、ゆげゆげ〜。 あっちでも、こっちでもゆげゆげ〜。
さいとうしのぶさんが描くと、ゆげも楽しい。 ゆげにもそれぞれ表情があって、ニヤニヤしてたり、ふくれてプンプンしていたり。
ゆげがあるところにはできたての美味しいモノがあって、人がいる。 ゆげがあるところに人は引き寄せられ、ホッと心を緩ませている。 私たちって、けっこう朝から夜まで、ゆげのある生活をしていることに気がつきます。 こうしてみると、ゆげがある日常っていいですね。
あ、受験生の頭からもキリッとしたゆげが! きっと出てるのでしょうね〜。
今度ゆげを見たら「ゆげゆげ〜」と言ってしまいそう。 読み聞かせの時は、自然とみんなが声に出すでしょう。それも一緒に楽しんで。小さいお子さんから小学校低学年くらいまでにおすすめです。 ページをめくるごとに体がホカホカ温かくなってくる絵本です。
(山田裕子 小学校司書)
朝のみそ汁、たきたてご飯、給食に、ラーメン屋さんに、うどん屋さん、コーヒーに、お風呂に、ゆうごはん! 家族の1日、ほかほかゆげゆげ〜!大人気、さいとうしのぶ先生の最新刊! 元気でかわいい湯気たちが立ちのぼって、世界中があったかく見えてくるステキな絵本!
ご飯を食べる時ゆげが出ていると、幸せな気持ちになります。最初の数ページでは、そんな幸せがちりばめられていました。
でも……。
途中から、
そういえばそこからもゆげが出るのだった!
と、頭を軽くコツンと叩かれるような、意外な場面が出てきます。
最後までそのような感じでした。
そして、最後の1ページ。
ゆげの出どころがすっかり忘れていたものだったので、クスリと笑ってしまいました。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子16歳)
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