みんな大好き動物園。
中でも人気の動物園、「上野動物園」は行ったことある?
じゃあ、「したのどうぶつえん」は?
なんでも、動物園前駅の、下におりる階段を降りていくとあるらしい・・・。
もうそれだけで、好奇心がうずいちゃっているあなた。
中はもっとスゴイ事になってますよ。
いきなり出迎えてくれるのは「のこぎりん」や「きりんご」。
続いて「ぞうきんぞう」「「わらいおん」。え、だじゃれ?
一言で言ってしまえばそうなんですが。
その、ばかばかしくも、仰々しくもある、
迫力ある動物達のその姿を見ない事には、この面白さは伝わらないでしょう!
一度「したの」ワールドにはまってしまったら、
その笑いはもう、最後までノンストップ。
お土産まで買って、「あー面白かった。」
明日も、また行こう。そんな動物園です。
作者は東京芸大日本画卒、という辺りも気になりますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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”うえの”どうぶつえんの下には、”したの”どうぶつえんがあった!
ある日、上野動物園に行こうとしたぼくは、動物園前駅から下におりる階段をみつけます。階段を下っていくと、そこには“したのどうぶつえん”があったのです。驚いたぼくが、したのどうぶつえんに入っていくと、そこにはふしぎなどうぶつがたくさんいて…。
りんごりら、れいぞうこぞう、きりんご、わらいおん、かばなな、もしもしかもしか。声にだして読むだけで、思わずププッと吹きだしてしまう、だじゃれどうぶつの数々。
「ことばが豊かな子どもはだじゃれが得意である」という作者の考えをもとに作られた新感覚のことばあそび絵本です。
子どもが、よく親に尋ねる「うえのどうぶつえんにいったけど、したのどうぶつえんはどこにあるの?」という素朴な疑問。その謎にこの絵本がお答えします!
<作者あきびんごさんからのコメントです!>
この絵本を好きになった6歳の女の子が、チラシの裏にかいた絵をプレゼントしてくれました。そこには、大きなサイが母乳をほとばしらせ、それを飲んでいる小さなサイがおり、おちゃのこさいさい というサイが、さいさいだー を飲んでいるのだそうで、本にはない創作です。次の日に母親が「本に書き込んでもいいの?」ときくのでわけをきくと、子どもがトランプトラ(スペードの8)のセリフに「ハートはどこにいる」というふうに、あれこれと書きたいのだそうです。私はもう一冊プレゼントして、書き込み用にしてもらいました。
私は、こういう人がふえてほしくてこの本をつくりました。こういう子どもは10人に数名はいますが、大人になると1000人に数名となってしまうのは、とても残念なことです。
考える力は、問題を解く力と問題を創る力にわけられます。音楽でいえば演奏する力と作曲する力のちがいです。学校の勉強は解く力ばかりで、創る力は練習しません。しかし社会生活では、創造力があると、仕事もうまくいき、おもしろい人生がおくれました。この絵本は子どもでも老人でも、あたまをやわらかくし、創る力を育てるドリルです。
◇2008年6月27日NHKラジオ第1「ラジオビタミン」内、ときめきカルチャー「柳田邦男の大人も絵本」のコーナーでご紹介くださいました。
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