この絵本の主人公「モリくん」はなんと“こうもり”。
こうもりと言えば、暗い所が好きで、さかさまに寝ていて、なんとなく得体の知れない怖いイメージがあったりもするのですが(ごめんね!)・・・モリくんは意外なほど愛らしくてチャーミング。大きな耳としっかりとした紫色の親指が素敵なのです。
さて、そんなモリくんが表紙の絵で得意気に乗っているのはさつまいもでできた美味しそうな車“おいもカー”。道中に出会ったお腹を空かせたねずみくん達やかえるくん、きつねさんを乗せてドライブをしていると案の定“おいもカー”が小さくなっていき・・・走れなくなってしまいます。しょんぼりしていたモリくんに「いい考えがある!」と提案したきつねさんの案とは一体?
とっても優しいモリくんと、いつも楽しそうなみんなとのやり取りは大らかで気持ちが良いのです。最後のページの幸せそうなみんなの顔を見ていると、この解決方法が正解だったんだと納得しちゃいますね。美しい秋の森の風景の中で食べる飛びっきりのご馳走。実りの秋にぴったりな一冊です。お腹が空いてきますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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かわいいこうもりのモリくんと、おいもカーでドライブしよう!
こうもりのモリくんは、
おいもをけずって、
おいもカーを作ります。
モリくんがおいもカーでドライブすると、
おなかをすかせた動物が次々あらわれます。
モリくんが、困っている友達においもカーを分けてあげると、
おいもカーが穴だらけになってしまい・・・。
おいもカーで、実りの秋の森を楽しくドライブ。
みんなで大きなおいもカーを愉快に乗りつくし・食べつくします!?
おいもカーは、走って・ゆでて・焼いて…おやつにも大変身!
実りの季節にぴったりな、モリくんの愉快でおいしい冒険絵本。
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