声に出してゆっくり読んでみて! 春の山がこんなに色々な音にあふれているなんて。 「ピーピー チッチッチッ」「ブンブン」「プーン」鳥や虫の軽やかな音。 「パッパッ」「ツンツン」植物が芽を出す華やかな音。 そして「ゴーゴー」ぶなの木が水を吸い上げる力強い音! 冬眠から目覚めた子ぐまのグルルが耳をすましながらハチミツを探しに出かけます。 なんて可愛らしい絵本。自然を愛する村上康成さんから子ども達への優しい春の贈り物です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
冬眠から目ざめた子グマのグルルが、かあさんといっしょにはちみつをさがしに出かけます。さあ、グルル、耳をすましてごらん。いろんな音が、聞こえてくるよ。春の山はいのちの音であふれているんだ! 心躍る季節のすばらしさを、リズミカルな言葉とはずむような絵で描いた絵本。
なんて可愛い、表紙なんでしょう!
動物や植物がイラストで描かれているのですが、ついつい見惚れてしまい、季節の先取りで読みました。寒い冬を切り抜け、これから温かい待ちに待った春がやってくる、そんな動植物の姿のようでした。
「冬眠から目覚める」と言う言葉を5歳児にさりげなく、教えて上げられる絵本でもありました。春は、静かな冬に比べて、騒々しくにぎやかになります。嬉しい気持ちが抑えられなくなります。ザワザワ、この言葉に凝縮されているみたい。楽しく子供と読める本です。 (秀のママさん 30代・ママ 男の子5歳)
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