聴覚、味覚、触覚、嗅覚、視覚、感覚(感情)、
6つの感覚を絵本にするという画期的なシリーズ「The Book of Sense」。
4冊目にあたる本作品のテーマは「音」。
さて、一体どんな風に表現してくれるのでしょう・・・期待して開いてみると。
「文字がない!」
画面の中には、主人公の男の子を取り巻く世界が生き生きと描かれています。
朝起きて、遊んで、食べて、散歩して・・・。
そして静かに耳を澄ましていると、聞こえてくるのです。
様々な音が。その音は、繰り返し絵本を開く度にクリアになっていき・・・。
私達は記憶の中の「音」を聞いているのだな、と気づかされます。
すると今度は、人の聞いている「音」が気になってくる。
もしかして、全然違う「音」を聞いているのかも!
特に我が子の「音」を聞いてみたい!
絵本の中の男の子と同じ位、ワクワクしてきてしまうのです。
「くんくん、いいにおい」でも様々な匂いを表現してくれた、たしろちさとさん。
新作が出る度に、その世界は広がっているようです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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