春の朝、のねずみのぐりとぐらが部屋の窓を開けました。お日さまが部屋一杯に入ってきたので、何だかわくわくうれしくなってきて「朝ごはんははらっぱで」と、サラダとサンドイッチを作ってはらっぱへ出かけます。 途中で出会ったのは、手長うさぎのくるりくら。仲良く一緒に朝ごはんを食べたあと、くるりくらに高い木のてっぺんに連れて行ってもらったぐりとぐらは「今度は雲に乗りたいな」・・・すると、くるりくらは空じゅうの雲を長い手で集めて雲のボートを作ってくれたのです! ぐりとぐらが大喜びでボートに乗ると、今度は長い手でボートを漕いで空をひと回り。くるりくらの家の庭に降りたあと、おまじない体操をするとくるりくらの手は元に戻ります。 そしてぐりとぐらは、くるりくらのおかあさんが作ってくれたおやつを食べて、なわとびをしながら家まで帰りました。
おなじみのぐりとぐらのお話しに手長うさぎの『くるりくら』という新しい友だちが登場します。ちょっと言いにくいのですが、何度か口にすると何だかウキウキしてくるとっても不思議な名前です。 「木のてっぺんに登ってみたい」とか「雲に乗ってみたい」という子供の頃にみんなが思うことを、ぐりとぐらをとおしてくるりくらがかなえてくれます。リズミカルな文章は、子供にも、そして読み手にもとても心地がよいものです。 お話しの中に出てくる「ぐりぐらサラダ」や「ぐりぐらサンド」をお子さんと一緒に作るのも、もう一つの楽しみ方です。(たんぽぽとクローバは他のものに変えてくださいね!) ――(ひじり あい ;絵本ナビ オフィシャルライター)
野ねずみのぐりとぐらに新しい友だちができました。その名も愉快なくるりくら。手長うさぎのくるりくらの得意な遊びは、肩車に木登り、そして雲のボートで空をひとまわり!
ぐりとぐらシリーズの中で一番好きな絵本が、この“ぐりとぐらとくるりくら”です。
くるりくらは、とっても手の長〜〜いうさぎ。だから、びっくりするような色んなことが出来ちゃいます。
大人から見るとちょっと“妙”。
でもきっと、小さな子どもにとっては、こういうところが“ツボ”なんですよね。
なんでも美味しくて、毎日が楽しい!そんな素敵な“ぐりとぐら”の世界。
今日はくるりくらが加わって、面白くてちょっぴり不思議な世界になっている様子です。
何度読んでも、本当に楽しくてワクワクする、宝物のような絵本。
出来る事なら、大人になる前から読みたかった。
大人になった今でもこんなに楽しめるのだから、子どもの頃に読んでいたら、どんなに夢中になったことでしょう。
いま読むことの出来る子どもたちが、すこし羨ましいです。 (なーお00さん 20代・その他の方 )
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