もうすぐクリスマス。フランソワとクロディーヌがバーバパパ一家を訪ねてきました。一緒に遊んだ後は、クリスマスツリーの飾り付け。家にはツリーがないので木を切りに出かけたバーバパパですが、森の中で、木は動物たちにとって大切な住みかであることに気が付きます。
森に木を切りに出かけ、一本の木の前でおのを振り上げたけれど、踏みとどまるバーバパパ――。ともすると無意識のうちに傲慢になりがちな人間の行為に、バーバパパが疑問を投げかけたかのような場面です。自己中心的な行為に待ったをかけ、動物たちのために木を残すのか、子供たちのために木を切るのか……。でも、さすがはバーバパパ! ジレンマの中の難しい選択を、バーバパパらしい方法で切り抜けます。 本作品は、バーバパパのちいさなおはなしシリーズの一冊。小判(18×19.5センチ)でお話も短いことから、小さなお子さんにもおすすめです。「自然を大切にしようね」と口で言うよりも、深くそのメッセージを伝えてくれるお話です。といってももちろんクリスマスのお話でもあります。バーバパパ一家のクリスマスは、どんな風にお祝いされたのでしょうね。 ――(ブラウンあすか)
クリスマスプレゼントに最適の心温まるお話。
ツリーにするモミの木を切りにきたバーバパパ。ところが、その木は動物たちのたいせつなすみかだったのです。 そこでパパは大変身、すてきな解決法を見つけます。
うちでは初めてのバーバパパシリーズ。クリスマスツリーを伐りに森へ出かけたバーバパパが、何をしたか……。自然を大切にしたい気持ちを、わかりやすく教えてくれます。
実はうちもクリスマスツリーは伐りたくない派で、今までのクリスマスツリーは、すべて鉢植えの生きた木を使っていました。(大きいものは家の中に入れられないので、サイズは必然的に小さくなってしまいます。)木が成長したら庭へ植え替えて、また小さな鉢植えの木のクリスマスツリーを購入して……を繰り返していました。息子が小さかった頃は、それが彼のサイズでもあったのでよかったのですが、最近はほかの家では大きなクリスマスツリーを飾ることを知ってしまい、ここ数年は「うちも伐ってきた大きな木にしよう……」とせがまれます。確かに見ばえはするけれど。今年はどうなるのかな……。
絵本の方は、小さいお子さん向けのシンプルな内容。バーバたちの形の変わることが一番の魅力のようで、娘は不思議そうに見入っていました。ソリになったり、犬になったり……が楽しいです。 (ムースさん 40代・ママ 男の子9歳、女の子4歳)
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