主人公は、オオカミのボス、タオと、勇敢な若者、バートル。会うたび、争っていた二人の間にいつしか、友情に似たものが生まれてきたある日、事件が……。
どうしても、避けられない二人の戦いが始まり、戦いのあとに残ったものは? 読むたびに、自然と人間の共存の難しさを考えさせられる。
『あらしのよるに』(作画:あべ弘士)、『オオカミのごちそう』『オオカミのおうさま』ほか(絵:田島征三)、
オオカミのおはなしをたくさんつくってきた、きむらゆういち先生が自身のあらたなタッチで描きあげた。かわいらしい雰囲気の中にも静かな迫力をもつ、
モンゴルのオオカミと人間との関係を通して、これからの人間の生き方に問題を提起する作品。
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