さあ、にらめっこがはじまりますよ。
まずは赤鬼さんとにらめっこ。
「わらっちゃまけよ あっぷっぷの〜〜」
ページをめくると……
「ぷ〜〜〜〜」と思いっきり頬を左右からへこませて変な顔!
次は緑鬼さん。
「わらっちゃまけね あっぷっぷの〜〜」
「ぷ〜〜〜〜」と今度は頬をびろーんと左右にひっぱります。
さてさて、青鬼さんは? 黄色の鬼さんは?
すずきまみさんが描く、かわいい鬼とたくさんにらめっこ!
子どもが引き込まれること間違いなしです。
実は本作は、「くまのがっこう」シリーズの文をはじめ、数々の絵本を手がけるあいはらひろゆきさんからの発案から生まれた絵本。
あいはらさんが10年ほど前に、青森の空港で偶然購入したかわいい鬼の置物から、制作者のすずきまみさんへとたどりつき、あいはらさん自ら誘ってこのたびの絵本誕生となったそうです。
生まれたてのあかちゃんが、だんだん周囲の人の表情に反応を見せるようになる頃、笑ってくれるのが“にらめっこ”。
大好きなお母さん・お父さんが「あっぷっぷ〜」と顔をしかめたり頬をふくらませたり。
「ぷ」という破裂音のおもしろさもあって、あかちゃんがキャッキャッと笑ってくれると、もうそれだけで幸せになっちゃいますよね。
あかちゃんと遊ぶきっかけになる、コミュニケーションツールにぴったりの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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