
「ねえ。 ことしは うちでも クリスマスを してみない?」
おとうさんぐまの提案で、初めて「クリスマス」をすることになったくまの家族。 どうして「初めて」かって? それは、いつもクリスマスが来る前に「冬眠」してしまうから! 今年は冬眠の予定を先延ばしにして、念願の初めてのクリスマスです。
プレゼント用の靴下を編んだり、ツリーに飾り付けをしたり、サンタさんにお手紙を書いたり、くま特製のクリスマスケーキを作ったり、家族でせっせとクリスマスを迎える準備をするくま親子。 でもその最中も、ねむくてねむくてたまらない様子が愛らしく、思わず「がんばれー!」と応援したくなります。 ほんわかと温かみのある絵も、クリスマスの幸せな雰囲気にぴったり。
「冬眠を先延ばしにしているから眠い」というのがこの絵本の重要なポイントになっているので、お子さんにこの絵本を読む前に、「くまさんって、いつもは冬になったら寒くてずっと寝ているんだって」といったように、くまの冬眠について、少し話しておくといいかもしれません。 (ちなみに、以前は「くまは冬眠ではなく冬ごもりするもの」と考えられていましたが、最近の研究ではくまも冬眠するということがわかっているようです)
(洪愛舜 編集者・ライター)


くま一家のはじめてのクリスマス
くま一家は冬眠を先にのばしてはじめてのクリスマスに挑戦。眠いのをがまんして準備をして、無事クリスマスイブを迎えることができました。明日はいよいよサンタさんからのクリスマスプレゼントが届きます・・・。
くま一家は冬眠をするのでクリスマスをしたことがありません。でもお父さんぐまは、クリスマスのイルミネーションできらきら輝く街の様子がうらやましくてしかたありません。とうとう冬眠を先にのばして、クリスマスというものをしてみることにしました。 眠気をがまんしながら、サンタさんに手紙を書き、プレゼントを入れてもらう靴下を編み、ツリーを飾り付け…準備は着々と進みます。 あこがれのイルミネーションも、電器屋さんから買ってきました。ツリーもきらきら、おうちもぴかぴか、さあすてきなクリスマスの始まりです。 でもケーキを食べると、またしても眠くなってきました。くまたちは明日の朝、サンタさんからのプレゼントを開けるためにも、もう今夜は休むことにしましたが……。 くまたちがクリスマスに向けて一生懸命準備するさまが愛おしい、クリスマスシーズンにぴったりの一冊です。

なるほど、冬眠するくまがクリスマスを企画すると、こういう風になるのですね。
いつもは冬眠するので、クリスマスを知らないくま一家がクリスマスを企画してのストーリー。
クリスマス本を読んだり、町の様子を観察したりして、
見よう見まねで作り上げるクリスマスがほほえましいです。
そして、肝心なポイントが。
冬眠対策!確かにこれは大変です。
予想通りの展開でしたが、くま一家のために、町の電気屋さんやサンタさんが
そっとフォローしている姿がとても心温まる心地でした。
これはこれで、素敵なクリスマスの光景ですよね。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子26歳)
|