「やあ! このほしへようこそ」
広い宇宙にぽっかりと浮かんでいるこの大きな星。
それがぼくらの住んでいる“ちきゅう”。
このちきゅうには、見るものも、やる事も、いっぱいある。
陸があれば、海もある。空だって。
そして、たくさんの“にんげん”がいる。
にんげんは、色もかたちも大きさもそれぞれ。
“どうぶつ”なんて、もっと色んなかたちや大きさがあるよね。
言葉があるし、昼や夜がある。時間もね。
なんて素晴らしい世界なんだろう!
でも、ぼくらだって全てがわかっているわけじゃない。
まだまだできることがたくさんある。
だからこそ……
世界的絵本作家オリヴァー・ジェファーズが、誕生したばかりの息子に向けてつくられたというこの絵本。自分たちの生きていくこの場所を、ずっと離れた宇宙からの視点で、壮大に、そしてポップに描きだすことで、ここにいる奇跡、不思議さを感じることができます。日本の子どもたちのためにこの絵本を翻訳してくれているのはtupera tupera。オリヴァーの魅力的な世界にぴったりとはまる書き文字にも注目です。
「このちきゅうで とほうにくれているかもしれない すべてのきみたちへ」
絵本の中には、きっと進むべき道へのヒントが隠されているはず。迷った時には何度でも読み直してもらいたい一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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