「あしあと さくさく」「ざざざざざざざ ざっぱーん」「ぷっかりこ」 耳に飛びこんでくる印象的なフレーズ。そして、 「まぶしい そら」「あおい うみ」「つやつやの うきぶくろ」 目の前に自然と夏の海の光景が浮かんできます。 あー、なんて広い砂浜、なんて気持ちのよい海!
歌人・東直子さんと画家・木内達朗さんのタッグで生まれた「きせつのおでかけえほん」シリーズ。 お二人の生みだす作品には、不思議に澄んだ空気が流れています。 読んでいて深呼吸がしたくなるのです。 雨、桜、雪ときて、待望の4冊目となる本作「海」も勿論例外ではなく。 言葉の響きや色彩の美しさという表現だけでは、とても片付けられそうにありません。
『うみ ざざざ』には、色々な海が登場します。 吸い込まれる様な青い空と白い砂浜の境目に、線として見える海。 おいでおいでと招いてくる波打ち際の海。 ゆったりとした波が体を運んでくれる、穏やかな海。 そして、充分に泳ぎ終わった後に砂浜から眺める海・・・。
とにかく、絵本を開いて存分に夏を味わってください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
海に来たよ。 さくさく、ざざーん、ざざざざざ、ざわざわ、ぷっかりこ…。 青い空と海、白い砂浜、つやつやのうきぶくろ。 子どもが砂浜で遊んだり、海に浮かんだりして、夏の一日を楽しみます。
実力派歌人・東直子が、夏の浜辺の様子をリズミカルで豊かな言葉でつづり、 世界で活躍するイラストレーター、木内達朗が、そんな夏の空気感をさわやかに描き出しました。 注目のコラボレーションで贈る、「季節のおでかけえほん」第4弾。 青い海と白い波の楽しい世界を体で感じ、夏の海にかけ出したくなります。
とてもシンプルなのに、とても素敵な絵本で、何度も何度も読み直してしまいます。見ているだけでもなんだかすごく海が感じられる素敵な1冊です。絵も文章もいいので多くの子供たちに読んでもらいたい1冊だと思います。大人が読んでも十分楽しめる1冊です。 (ピンクちゃんさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子6歳)
|