中川ひろたかさんと村上康成さんのコンビがおくる、大人気「ピーマン村」シリーズ。
『さつまのおいも』にはじまり四季折々の園生活を味わい深く描くシリーズ「ピーマン村の絵本たち」に加え、「ピーマン村のおともだち」シリーズもあわせて14冊の絵本が出版されています。
さて、11年ぶりの新作のテーマは夏らしく「おとまり」!
おとまりかいの一日のはじまりです。
しゅうじくんは、いままでお父さんお母さんとはなれてとまったことがありません。この日をとっても楽しみにしていました。
心配なお父さんとお母さんは、しゅうじくんにいろいろ言いますが、しゅうじくんはあっさり。
「はいはい、じゃあね。いってきます」
とでかけます。
浴衣を見せ合ったり、銭湯にいったり。
スイカを食べたり、花火をしたり。
ちょっぴりこわ〜い話をしたり・・・。
あれっ、本当にこわい話?
子どもたちに信頼されている「ひろみせんせい」と「えんちょうせんせい」。
中川ひろたかさんそっくりの園長先生が、
「えんちょうせんせいったら・・・」と
子どもたちにはつっこみどころのある大人として描かれているのもお約束です!
園の明かりに照らされた黒いかげの正体は・・・!?
最後はほのぼの。間合いといい、色合いといい、さすが村上康成さん!と言いたくなるすてきなシーンが待っていますよ。
わが家の3歳の娘は「いいなぁ、やりたいなぁ」としきりにおとまりをうらやましがっていました。
久々の新作に、シリーズ全巻を子どもと一緒に読みなおしたくなっちゃいます。
どの本も、ほわっとしたり、ぐっときたり、いい時間が流れます。
やっぱり「ピーマン村」大好き!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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