七夕の織姫と彦星のおはなしを、初山滋の美しく神秘的な絵で。一見大人っぽい絵に見えますが、七夕の物語の幻想的な雰囲気が小さな子にも伝わってくるはずです。 かなしい愛の物語、二人の心情までも描き表されています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
悲しい愛の物語、七夕説話を幻想的に描く
昔、天の川の東側に7人の天女がいて、西側は人間の世界でした。1人の牛飼いが年取った牛に教えられたとおりに、天の川で水浴びをしていた天女の末娘、織り姫の着物をかくして、織り姫を妻にしました。2人には子どももうまれ、しあわせに暮らしていましたが、ある日、織り姫は天に連れ戻されます。牛飼いは子どもたちと織り姫を追いかけますが、天の川を渡ることができません。中国の七夕説話を幻想的な絵で描いた絵本。
絵がとても綺麗ですね。4歳の息子には難しい感じですが
大人が読むとじーんときました。
男女の話と勝手に思っていたのに
家族の話もあるんですね。
このお話を読むと、織姫がわるいわけもないし
彦星がわるいわけでもない。
でも天が怒ってしまう。しかし天も悪いわけでない。
みんな怒りの気持ちもあり許しの気持ちもあるんだなと思いました。
だから、こういう話ですよ、というまとめかたではなく
こんなお話があるかもしれません。
空を見上げて、自分でも考えてみよう
感じてみよう、と子どもに伝えました。
そうやって、実際に自分で想いを馳せるのがいいなとおもいます。 (もぐもぐもぐもぐさん 30代・ママ 男の子4歳、男の子1歳)
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