「いま、どんなきもち?」
そう聞かれたら、どんな風に答えたらいいのかな。
けっこうむずかしいよね。
この絵本には、きもちを表す言葉がたくさん登場します。
わくわく、びくびく、もじもじ、しょんぼり。
むしゃくしゃ、やきもき、うっとり、どきん・・・・。
どんな時に、わくわくするのかな。
びくびくするって、どういうことかな。
怒っていることを伝えるには、どんな言葉があるのかな。
作者のミース・ファン・ハウトさんが描くのは、カラフルな色の文字とさかなたち。
生き生きと、踊る様な線で表現されたさかなたちの表情は本当に豊か。
一目みて、喜んでいたり、怒っていたり、すぐに伝わってきます。
子どもたちはこの絵本を読みながら、たくさんのきもちがあるってことを知るのでしょうか。
それとも、さかなたちの表情に共感しながら、自分のもやもやした感情を整理することができるのでしょうか。
大切なことは、自分の今の「きもち」を表現できるようになるってこと。
この絵本は、そんな子どもたちの成長の一段階をお手伝いしてくれることでしょう。
読み終わったら、親子でこの魅力的なさかなたちを描いてみてくださいね。
その時のきもちが絵と言葉で表現できたとしたら、それこそ「しあわせ」ですよね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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