ばあさんがだご(だんご)を作ってじいさんのところへ持っていくと、そのだごがころころころがって、鬼が棲む穴の中へ。ばあさんを助けようと赤とんぼが恩返しをするほほえましい昔話。
特にどこの昔話とは書かれていません。作者は富山出身の方ですが、調べてみたら九州地方の南の方は、「だんご」のことを「だご」と呼ぶそうです。
どちらにせよ、西の方の昔話のようです。
この昔話の面白さは、ほかの昔話と似てるようで「えっ?」と思うような登場人物が頑張って活躍しているところではないでしょうか。
例えば、主人公がおばあさんで、おばあさんが“鬼退治”をしてしまうとところとか、
昔話ではよくある有名なつるやねこ、お地蔵様の代わりに“あかとんぼ”がおばあさんを助け、なんと舟まで漕いでしまうんですよ〜。
テンポよく、楽しいストーリー展開となっています。
梶山さんの描く鬼たちは、大きくて一見怖そうなのに、何度も見ていると可愛く見えてくるから不思議です。
それほど長くない昔話なので、幼稚園の年長さんくらいからなら、楽しく聞けるのではないでしょうか。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子17歳)
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