
「おきておきて、もうはるよ」うさぎのミミナちゃんが、冬ごもりから起きてこない友だちを起こしに出かけます。でも誰もなかなか目を覚ましません。そこで、いいにおいの花束を枕元へおいていくと、やがて友だちも花のにおいに気づいて…。春の訪れを温かい筆致で描いた絵本です。 読んであげるなら3歳から、ひとりで読むなら小学低学年から。
<編集部よりひとこと> 友だちを起こしに行ったはずのミミナちゃんが、ぽかぽか陽気でお昼寝してしまうところがユーモラス。物語のおしまいには、みんなで遊んでいる様子が描かれ、喜びがあふれているのも魅力的です。 「おねぼうさんはだあれ? 」と我が子に優しく語りかけてあげたい、そんな気持ちにも寄り添ってくれる作品です。
<著者について> ◆片山令子 1949年群馬県生まれ。詩人、絵本作家。夫・片山健さんとの絵本に『たのしいふゆごもり』(福音館書店)がある。ほかに『ゆきのひのアイスクリーム』(柳生まち子・絵 福音館書店)など。2018年、病気のため他界。 ◆あずみ虫 1975年神奈川県生まれ。絵本作家、イラストレーター。安西水丸氏に師事。アルミ板をカッティングする技法が独特。絵本『わたしのこねこ』(澤口たまみ・文 福音館書店)で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。

うさぎのミミナちゃんが、冬ごもりからなかなか起きてこないお友だちを起こしに行くお話。
おねぼうさんはだあれ?それは○○です、と優しく起こして回るのがとてもかわいい。
そして、みんなの枕元にはお花のおみやげを。
その素敵な匂いに誘われて、みんなが目をさますという、素敵な春の訪れでした。
この作品が片山令子さん最後の作品というのが寂しいですが、温かい物語をありがとうございました。 (tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)
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