まるごと一冊どこを切っても春らしく、ふんわりあたたか桜色の絵本が届きました。 「ほわほわ ふわん」「ほろ ほろ ほろ ほろ ほろり」 空いっぱいに咲いている桜の木から、花びらが舞い落ちてきます。手のひらにいたかと思うと、風に吹かれてまた飛んでいき・・・。様々な視点から自由に描き出された満開の桜はとても美しく、その風景に囲まれた子どもの嬉しさが画面から直接伝わってくる様です。そして、その中を自由に漂っているのが、東直子さんの紡ぎ出す言葉。声に出して読むと更に軽やかで、まるで花びらそのものみたいですね。 桜が咲いているほんのわずかな期間の幸福感を、ぎゅっと凝縮してくれたようなこの絵本。それぞれの記憶の中の桜とあいまって、本を開けばいつでもその気持ちが蘇ってきてくれます。親子で一緒に味わってくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
春が近づくと、誰もが待ち遠しくなる“桜”。 その桜の花びらが、子どもの手のひらに舞い落ちてきました。
ほわ ほわ、ふわん、ふるるる、ほろろん…。 風に吹かれた花びらを子どもが追いかけていきます。
うららかな春の日、満開の桜を見に、 親子でお散歩にでかけたくなる絵本です。
「さくらがまるで歌っているみたい!!」
桜の花びらが春の暖かな空気を滑るように・・・
ほわほわふわん
ほろほろほろほろり
さらんさらんさくら
・・なんて素敵な表現。
さくらの花びらに小さなお顔がついていてそれをたどるもよし、
さくらの視線や男の子の視線から描かれている風景を味わうもよし。
小さな絵本の中に張るがぎゅっと詰め込まれた一冊。
かわいらしい絵本に出会えたことに感謝。 (ハッピーカオリンママさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳、女の子5歳)
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