
読んでいる間も、読み終わったあとも、胸がぎゅうっと温かくなる絵本です。
森のはずれにある2軒の家でそれぞれ暮らすくまくんとこりす。 ふたりはとても仲良しで、朝から晩までいつも一緒にいました。 こりすはくまくんが大好き。 くまくんに喜んでもらいたくて、くまくんが一番喜ぶものをプレゼントしたいと思うけど、くまくんは「なんにもいらないよ」と言います。
「じてんしゃは?」 「あたたかいセーターは?」 「はなたばは?」 と、次々に質問を投げかけるこりす。これに対するくまくんの答えがどれもとても素晴らしいのです。 くまくんの言葉から、日常生活の中で「当たり前」と思っているものにこそ、一番の幸せがあるということに、改めて気づくことができるのではないかと思います。
大好きな人に喜んでもらいたくて、何かを贈りたいというこりすの気持ちも、一緒にいれるだけで幸せに満たされているというくまくんの気持ちも、どちらも共感してしまいますね。 通り抜ける風や夕陽のきらめき……物語の世界観とマッチした、繊細で優しく、温かみのある絵もとても素敵です。
子どもにも、そして大人の心にも響く本書。お子さんや大切な人とぜひ読んでみてくださいね。 ご結婚される方へのお祝いにもおすすめです。感謝の気持ちと愛を込めて、特別な日にパートナーの方に贈られるのもいいかもしれません!
(洪愛舜 編集者・ライター)

こりすとくまくんは大の仲良し。こりすは、くまくんにおくりもので喜ばせたいけれど、くまくんは何にもいらないといいます。その理由とは・・・! デリケートに描かれた絵がとても美しい力作です。

宮野聡子さんの描かれる絵本は
可愛らしく 特にクマさんは私好みです。
表紙絵から惹かれました。
大きなくまくん」と ちいさなこりすくん。
こりすくんの気持ちもわかります。
くまくんが喜ぶ顔を見たくて
何かプレゼントしたい、喜ばせたいって。
くまくんにとっては ゆっくりした
こりすくんと一緒にいる時間が1番しあわせなんですね。
歳を重ねた私も このくまさんの気持ちを
持ちたい、持ち続けようと思いました。
そして何よりもそれが1番幸せなことで
それを大切にしようと思いました。 (koyokaさん 50代・じいじ・ばあば )
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