「おいしいものはありませんか、おくちにはこんであげますよ」「とことことこ」って赤い柄に手足がはえたおさじさんがやってきました。とろとろにえた卵入りのおかゆ、おてつだいしてあげるっておさじさんはいったけど、うさぎのぼうやは「いいの。いらないの。ぼくひとりでたべるよ」おかゆに鼻をつっこんで、うさぎのぼうやはあっちっち。えーんえーん。 「ないてはだめよ。ぼくは、おさじさん。おいしいものをおくちへはこぶ、きしゃぽっぽ」と自己紹介するおさじさん。このやさしい響き、日本語ならではと思いませんか。おっぱいを離れ最初におぼえる「ふう、ふう、ふう」して「アーン」するもの。あかちゃんが好きにならないわけがない、ですよね。 『いないいないばあ』の松谷みよ子さん「あかちゃんの本」シリーズの中の1作です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
おやまをこえて、のはらをこえて、おさじさんがやってきました。おいしいものは、ありませんか。
孫が0歳の時から読んでいます。おさじさんという名前が可愛いですね。これを読むと離乳食開始期の孫はスプーンを沢山使いたがりました。今スプーンも上手に使いこなせてるのはこの本のお陰もあるかな?と思います。松谷さんの赤ちゃんの絵本は絵も文章も優しいので赤ちゃんにぴったりです。 (アイババさん 50代・じいじ・ばあば 女の子2歳)
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